すぐに始めたいインバウンド対応

インバウンド対応のヒント
今や日本各地、さまざまなところに外国人観光客が訪れるようになりました。 ここでは、お金を使った大掛かりなインバウンド対応ではなく、普段から取り組める心構えや基本的な情報をお伝えいたします。 もしも外国人観光客がやってきたら あなたの施設には、まだ外国人観光客が訪れたことがないかもしれません。 でも、もしも外国人のお客様が突然やってきたら、どうしますか? 英語ができないからと言って、ただ首を横に振って拒絶するだけではもったいないことです。 せっかくいらしたお客様ですから、ぜひ、できる範囲でホスピタリティを発揮していただきたいと思います。 ファーストコンタクト では、何をすればよいのでしょうか。 それは、日本人のお客様に対するのと同じく、ご挨拶です。 もしも外国人のお客様がいらしたら、目をそらして逃げるのではなく、しっかりとアイコンタクトをとって、笑顔でご挨拶してください。 日本語の「こんにちは、いらっしゃいませ」でよいのです。 外国人観光客が日本で持つ不満の一つに、「話しかけたら逃げられた」「歓迎されていない印象を受けた」ということがあります。 言葉が通じないことは、外国人側も了解しています。 その上で、なんとか自分の意思・意向を伝えようと工夫するはずです。 まずは、焦らず逃げずに、相手を受け入れてみましょう全く話が通じない場合 相手が何を伝えようとしているのか、さっぱりわからなくて途方にくれることもあります。 そんな時は、便利な無料翻訳アプリなどを使ってみることも一案です。 代表的なものとして、NICT(情報通信研究機構)のVoiceTra 、Google翻訳などが無料で利用できます。 ダウンロードして使えるようにしておきましょう。 受け入れてみたいと思ったら 外国人と言っても、世界各国、言語も文字も違います。 まずは、どの国の人にもわかりやすい英語で表示できるようにしましょう。 1.最低限の情報(店名、住所)をローマ字で書き出しておきます。 2.数字はアラビア数字で表記しましょう  開店・閉店時間、チェックイン・チェックアウトの時間、料金など、  漢数字ではなくアラビア数字で表記しておけば、どこの国の人にも一目瞭然です。 3.食事メニューには英語表記を添えて  料理などの英語表記が難しければ、写真を活用しましょう。  写真にローマ字表記の品名、アラビア数字での料金を記載しておけば、ほしいものを示してもらうことができます。 ツールを活用する 外国語でコミュニケーションをとれるようになることは難しいものです。 無料翻訳アプリ以外にも、次のようなツールを準備しておくと便利です。 指差し会話シート  簡単な会話、よく使う単語を、英語で書き出しておくと、それを指差しながら身振り手振りでコミュニケーションをとる際に役立ちます。  多言語での指差し会話シートなど、各自治体などでも用意していますので、使いやすいものを探して、使えるようにしておきましょう。 ピクトグラムの活用  飲食店などでアレルギーや宗教上の対応を求められたときのために、扱っている食材を把握しておきましょう。  また、食材を英語表記や食品ピクトグラムなどで示しておくとよいでしょう。  召し上がれない食材が含まれるかどうかを、お客様ご自身で確認できるようにしておくだけでも安心感が違います。 安全対策は万全に 地震、火災、災害など緊急時の対応については、安全に誘導できるようにしっかりとした準備が必要です。 スタッフの誰もが、とっさに対応できるように言語ツールを用意しておきましょう。 避難の際に必要な言葉を書き出し、あらかじめピクトグラムや多言語で作っておきます。 それを読み上げたり、示したり、配ることなどで、的確に伝えることができます。 こちらも、各自治体などで、避難に必要なツールなどを作っていますので活用してください。 宿泊施設などでは、非常口の案内は図面で用意し、注意事項なども英文(もしくは多言語)で添えてお渡しできるようにしておきましょう。 日本人、外国人、分け隔てなく 外国人には、何か特別なことをしなければ…と思う必要はありません。 日本人に対するのと同じおもてなしで迎えましょう。 外国人の方は、日本人がしているのと同じことを体験したいと思っているのです。 何よりも、歓迎の心、相手を思いやる心を持って接することが一番のインバウンド対応となります。

役立てていただきたい便利なサイト

東京都
「飲食・宿泊・小売事業者のためのインバウンド対応ガイドブック」
    http://www.sangyo-rodo.metro.tokyo.jp/tourism/a0e5cebb9b0fe4327ea1e85ca887a680.pdf 
「外国人旅行者の安全確保のための災害時初動対応マニュアル」
    http://www.sangyo-rodo.metro.tokyo.jp/tourism/saitai_manual_2018.pdf

消防庁
「外国人来訪者や障害者等が利用する施設における災害情報の伝達避難誘導に関するガイドライン」
--- 誘導や防災訓練など、準備から実践に役立つ情報
    http://www.fdma.go.jp/neuter/topics/fieldList4_21/pdf/guideline04.pdf

サブコンテンツ

このページの先頭へ